2022/08/13
自転車界に「グラベルバイク」というカテゴリーが出現して早数年。
当初「ロードバイクでありながら、タイヤは太く、ハンドルは幅広、オンロードどころかオフロードも楽しめます」的な位置付けであったので、我々のような走行感を楽しむロードバイクの民は非常に戸惑いました。
実際グラベルバイクをお探しになられる殆どのお客様が、
「旅に出たい」
「街中をもっとのんびり走れるロードバイクが欲しい」
というご要望であった気がしています。
要するに、スピード感をアクティブに楽しむというよりは、もう少しのんびり楽しみたい、という方向性。
ところが近年、その用途が明らかに様変わりしたのです。
アメリカで開催される「UNBOUND GRAVEL」(←シクロワイアード さんのレポート参照)に代表されるグラベルレースや、昨年から我が北海道でスタートしたグラベルイベント「NISEKO GRAVEL」等々、
グラベルバイクでも積極的に不整地を楽しみたい!という人達が増えてきました。
当店でも店長ナカニシが、ここ2〜3年で急に近郊の森へ姿を消し、テクニカルさも要求されるグラベルライドにすっかりのめり込んでおります。
いつもながらに前置きが長くなりましたが…
そんな周囲に影響を受けまくり、急にグラベルバイクを買うことに決めたのです!
完全に衝動買い。
衝動買いを後押しした決め手としては、お客様のこのセリフ。
どちらかというとタイヤが太かったりする分、走った感じとしては「もっさり感」があるんだろうと勝手に決め付けていたのですが。
選ぶバイクによってはロードバイクと遜色ないぐらい走る、という。
確かに、当店のお客様に限ってですが「買ったはいいが、結局乗らなくて家に飾ってある…」なんて話も聞いたことがありません。
むしろ一軍登板で走りまくってます。
そんな様子を見続けていたので、尚更乗ってみたい、そして買ってみたくなった訳です。
昨年、E-MTBでニセコグラベルのルートを試走した私。
想像を遥かに超えた登りの多さに「これ、アシスト無かったら死んでるわ」と何度も思いました。
グラベルバイクを買うからには、皆んなが盛り上がってるニセコグラベルに参加したいので、確実に楽に登れるバイクにしたかった。
自分のポテンシャルはさて置き、「楽に走れる」という事は→「自転車のグレードを上げる」という事に他なりません。(カーボンフレームにするとかー、コンポのグレードを上げるとかー)
という事は、当然お値段もググッと上がる訳ですが…
40代女性の私は「足りないところは体力でカバー」なんて全く思いません。そもそもカバーする体力も時間もない。
「あの逃げ場のないフィールドで、辛い思いはしたくない…」
なるべく余計な出費をしたくない私が、今回ばかりは悩むことなく金銭で解決する事にしました。
昨今の壊滅的な在庫不足は、皆さんご存知の通りかと思います。
お客様がブランドやモデルにこだわりがある場合、一年や二年待つのは当たり前になってきました。
尚且つ、気を抜いてたらガンガン値段が上がっていく…。
そこへいくと私の場合、なんと言っても「衝動買い」ですから、今すぐ欲しい訳です。
当然ですけど、有り余る財力がある訳ではないので、キッチリ予算内に収めたい。
そもそもブランドやモデルに全くこだわりが無いので、
中西さんに、
「私の身長に合うサイズで、いますぐ買えて楽に乗れるグラベル をピックアップしてください」
と居丈高に伝え、返答を待つこと数日。
数台の提案があった中から、遂にコレに決めたのです!!
非常にお得だったポイントとしては、カーボンハンドルが標準装備だったこと。
EASTONが新たに打ち出したアドベンチャーバイクのAXシリーズ「EC70AX CARBON」
カーボンハンドルは後々のアップグレード対象パーツなので、ここは最初から無駄がなくて良かった。
そして「ラクに走れる一台」をテーマにしていたので、ここは思い切ってホイールもAXシリーズで統一!!
このmovieもカッコいい!
もともとロードバイクでもEASTONのホイール使ってるので、個人的に安心感あります。
当初、パナレーサーのGRAVEL KING SK 700×38Cが付いてきたのですが、いざオフロードを走ってみると、砂利道の上り下りで横滑りが頻発。
完全に私の技量不足によるところなのですが、
「技術を上げるまでに時間がかかる」のと、「その途中で落車→怪我、という事態に見舞われたとしても年齢的に治りが遅い」という理由から、
現在は既にタイヤを HUTCHINSON TUNDRA 700×40Cに交換しております。
皆さんから褒められるシンプルで美しいステンレスのボトルゲージは、 ELITE「moreo inox」
ステンレスのボトルゲージは他にも色々ブランドあるんですけど、私の小さめなフレームにはこの形状が出し入れし易くて良いのです。
公式ページの紹介文を読むと、
“Áspero(アスペロ)で楽しむシーンとは”
積載用ではない。高速ライディングでの使用。
優れたハンドリング性能をもち、「全ての人たちに高評価される」ことを優先しなかった、
高速に焦点をあてたグラベルレースバイク。
完全に分不相応。
「まさかこんな低速で走らされるとは…」と、私のところに来たアスペロも衝撃を受けてるに違いないが…、
cerveloの別格の走行性と、安定したハンドリング性能、そしてブランドに憧れ続けておりましたのと、
今年のツール・ド・フランスにおけるユンボ・ヴィスマの活躍が記憶に新しいので、ワタシ的には非常に気に入っております。
とにかく!!!!!
買ったからには乗る!!!
森の中をヒグマやエゾシカ並みに激走します!!
impress cycle works