2021/06/24
今年の春から現在まで、自転車を探しに歩かれた人であればご理解頂けると思います。
そうなんです。
我々としたら要望のモデルを用意できない、お客様にしてみると買いたい自転車が用意してもらえない。なんせ早々とメーカー在庫が完売してしまったから。
そんな現状のコロナ渦におけるスポーツバイク店なのですが、来季は更に厳しくなるという結論。
流通混迷が続くことが決定した今、自転車を買うタイミングも今までのスケジュール感だとハッキリ言って難しい。
先程「ご要望のモデルが用意できない」と言いましたが、
完成車どころか組み付ける予定のパーツも待てど暮らせど届かない、なんて事はザラに起こってます。
私達が「どーなってんだよ!あまりにも予定と違うじゃないか!」とメーカーにガンガン怒鳴ったところで、問題は先の先。
そもそも海の向こうの話で、工場が稼働してないから部品が作られていない、流通全般が滞っている、地球規模で自転車の需要が増え在庫が取り合いになっている、等々…。カオスです。
そして未だかつてない流通混迷は確実に来シーズン、もっと言えば更に次の2023年シーズンまで続く、となると…??
買う決断のタイミングは、シンプルに「早ければ早いに越したことない」です。
1.買いたいブランド、モデルは既に決まってます
2.着手したいアップグレードも既に決まってます
そんな人たちは今すぐ取り扱い店に相談に行くことをオススメします。
悩んでいる間に、その完成車は、そのパーツは他の人に渡っていきます。
まあ全然関係ない話をすると、いつも思うんですが「買い物」の決断って本当に人それぞれだなぁ、と。
私みたいな単細胞な人間は、買うタイミングは「思い立ったが吉日」だし、これでいいんじゃない?と思えば大して他と見比べる事もなく決めてしまう。
どちらかというと、その道具を使える「時間」の長さを優先するタイプです。
内容的にも金銭的にも損してる事もあると思うけど、おそらくその損にも気付いてない可能性があります。鈍感力。
趣味で楽しむスポーツバイクは決して安い買い物ではないし、
予算との折り合いをどうするか、資金を貯める為にどうするか、果たして自分が本当に欲しいモデルはどれか、今すぐ動けない理由はたくさんあるはず。
その考える時間も楽しみの一つだったりするし。
しかしながら自分の決断のタイミング通りに買うことが出来ない今、
「いつから乗りたいのか」←(※希望の納期からかなり遅延する可能性も考え含みつつ。)
「今後の価格帯の上昇に予算対応できるか」等々をイメージしながら早めに動いて貰えれば、新しいBIKEで走り出せる日が少なからず具体的に見えてくると思います。
一番確実なのは、特に強いこだわりが無い限り各ショップの店頭在庫に決めること。何故ならそこに存在してるから。
オーダーした商品が当初の納期予定通りに届かないことが多発している今は、間違いなくお渡しできる実車があることの有り難さを痛感しています。
私なんかより何十年も自転車業界で生きてきた諸先輩方が「今まで経験した事がない、未曾有の事態」と口々に言うこの状況は、一体いつまで続くのか。
こんな島国の北の端っこの小さな自転車店では想像もつかないけど、とにかく早く欲しいものが欲しい時に手に入る世界になって欲しいと念じるばかり。
そして…お客様達の為にも、2年後にお店が存続できているように頑張らないと…笑
久々に長々と書きましたが、こんな状況ですというお知らせです。
暗澹たる世界ですが、こんな時代こそ自転車が必要で、自転車を愛する人達が増えて欲しいと思っています。
impress cycle works