2024/07/30
不定期に思いついては開催する、私のチャレンジ企画。
記憶としては二年前の『北海道のアルプデュエズ、オロフレ峠』を制して以来、すっかり牙の抜けたセイウチと化していた訳ですが。
今シーズン、パワーメーター導入してから急にやる気になり、企てたのが今回のチャレンジ企画。
なんと婦人部のみでの決行です。
【START】札幌→張碓峠→毛無峠→赤井川から倶知安に抜ける393峠→【GOAL】ビストロフレンチ&ロッジ シェ・ドゥドゥ(ほぼニセコアンヌプリ)
108km / 1,456m UPという、まさに我々にとって「QUEEN STAGE」と呼ぶに相応しいコースとなっております。
※クイーン・ステージとは?
ステージレースにおける最難関ステージの意味。
明確な定義はないものの、例えばアルプスやピレネー、ドロミテといった山脈の超級山岳がいくつも登場し、獲得標高差が5,000mを超えるような難関山岳ステージである場合が多い。
(※J-SPORT/ サイクルロードレース用語集から引用)
ちなみに…この日は本家ツールドフランスも、
第15ステージ→ 197.7km / 獲得標高4,800mの超級山岳ステージ!
一気に婦人部のチャレンジが霧散しますが、それぞれの超級山岳があっていいよね。うん。
札幌を6:30に出発し、緩やかに張碓峠を登り、毛無峠入り口のローソンへ。
ここが前半最後の補給ポイント。
「いよいよ終わりの無い超級山岳に突入か…」(←だいぶ大袈裟)と思うと、気が重い。
私の毛無峠のイメージとしては、
『冬にキロロ (スキー場)に行く通り道』ぐらいの認識なので、夏はおそらく閑散として走りやすいに違いない…と思っていたが、冬どころの騒ぎじゃないぐらいバイク・車の往来が多かった。
計8コーナーある九十九折りが終わる頃、「展望所」という広場が出現するが、展望が良いというだけで「頂上」では無い。
峠全体から言えば、序盤中の序盤。
Googleマップで検索した時の衝撃といったらない。
とはいえ、あとは大きく登り下りを繰り返し十合目を目指すのみ。
幸いにして気温もそこまで高くなかったので、心を無にして登る。
途中、明らかにトレーニング中と思われるSクラスのライダー達に追い越されたが、軽やかに登っていく背中が眩しい。
身体もペダリングも重い自分を「なんであと3kg (体重)減らしてこなかったんだ!」と責めてみるも、まあこの後に及んでは仕方ないよな。
今回の最難関を超え、気が大きくなった我々は「もはやゴールしたも同然」と、躊躇せず特厚カツ丼を平らげたワケだが、
冷静に考えてもあと中級クラスの登りが2個控えてる。
胃を重くして再スタートしてみたら、先ほどとは様相が一変し、なんか急に暑さも厳しくなってた。
赤井川から倶知安に抜けるメープル街道(393号線)は、ひたすら登り基調で休む場所が無い。
何度となく車では通ってたので、「橋が見えてきたら頂上!」と思い込んでいたのだが、見えてきた橋を渡っても渡っても新たな橋が出現し、結果、橋が5個あった事が判明。
峠の頂上はトンネルで、それを抜けると倶知安なのだけど、
そのダウンヒルが『極上』という言葉では言い表せないぐらい、【過去の降り坂ランキングBest.3】に間違いなく入るであろう10000%の爽快感!
大きなカーブの絶妙な傾斜の下り坂で、路面の状態も非常にキレイ。
遥かに広がる緑の森の向こうにぽっかりと浮かぶ羊蹄山。
頑張って登ってきたご褒美をいただいた。
ここまで来れば、本当にいよいよ着いたも同然。
出発前の算段では「日が暮れるかもしれない…」と思ってたけど、
ノーパンク・ノートラブルで走って来れて良かったー!
今回のチャレンジの目的は、
私が大好きなニセコにある 、ビストロフレンチ&ロッジ シェ・ドゥドゥさんのディナーを自走で食べに行く!
というもので、宿泊施設も併設されてるし、ついでに泊まっていこう!という企画。
(※次の日は札幌からサポーターが車でピックアップに来るという、まさに婦人部他力本願型スタイル)
ドゥドゥさんのコースはいつ来ても絶品!
季節の地元食材が盛りだくさんで、丁寧なお料理に気持ちもお腹も満たされるのです。
予約制でランチもいただけるので、ニセコにサイクリング行かれる方は是非!
普段は、近距離を走って大満足してるんだけど、
年に一回ぐらい『ちょっと頑張って走ってみるか!企画』を立ててみると
それに向けて朝練してみたり、
新しいアイテムを購入する理由付けになってみたり、
なんだかその日までの毎日が充実する感じ。
「年齢は、ただの背番号」と言いつつも、歳を重ねていくと
若い頃みたいにやる気が起きなくなったり、
動き出すのも億劫になったり、
謎に達観したステージに身を置いてみたりしてるけど、
いくつになっても「やっぱ、なんだかんだ言って走るの気持ちいいわ!」っていうマインド忘れず、婦人部楽しく走り続けていこうと思います(←急に所信表明)
来年、再来年、次は何をしようかなーー!
impress cycle works